はじめによんでください

情報ロジスティクス

Information Logistics

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池田光穂

【定義】

情報ロジスティクス(information logistics)とは、調査研究をおこなっている現場情報資源すなわち書籍や論文や参考資料、ときには研究維 持のための食糧や栄養剤、さらにはリラック スのための音楽[配信]、さらには情報そのものであるスタッフなどを送る等のシステムのことをさす。この概念を拡張すると、逆に現場からすでに利用した後の書籍や論文や参考資料を 引き取り、それを必要とするところに再配分するためのストック・プール を用意し、現場でおこなう 調査研究を効果的に継続させるための補給手段ないしは実践行為を情報ロジスティクスであると言うことができる。また情報ロジスティクスは、それらの全体および各部について調査研究をする学問の名称でもある(→「ロジスティクス」「サイバーロジスティクス」)。

Dr. Darek M. HAFTORは、2009年にWhat is Information Logistics ?なる論文を書いているが、不肖この私は1990年代にすでにこのことを提唱しており、当時 私の研究室に納品する「洋書屋さん」と口角泡を飛ばして議論していたのである。エヘン!(→「IoTの預言者」)

それはやがてInternet of things(IoT)に結びつくわけです。

「IoTは早くも生産性を押し上げ、多くの財やサービスを生産 する限界費用を ほぼゼロに近づけ、それらの財やサービスを実質的に無料にし、出現しつつある協働型コモンズでシェア可能にしている。その結果、企業の収益が枯渇したり、 財産権の効力が弱まったり、希少性に基づく経済が潤沢さに基づく経済に徐々に道を譲ったりしている」——リフキン,ジェレミー『限界費用ゼロ社会』柴田裕 之訳、p.25, NHK出版、2015年。

さて、2017年にジョン・ポールフリーの『ビブリオ・テッ ク』を読んでいたら、フィンランドのヘルシンキの図書館の司書の人たちが、情報ガソリンスタ ンド(iGS)というプロジェクトに取り組んでいることを知っ た。iGSの取り組みを知るためにリンクを張っておく。

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情報資源は、それぞれの情報がコミュニケーションのネットワー クをつくる。そして、情報資源は、流通することで価値を生み出す。すなわちコミュニケーションの形式に情報資源の価値は依存す る。その要素を列挙してみよう。

1.生産

2.業績評価システム

3.公開

4.蓄積(インターネット、図書館、研究者の身体)

5.流通価値システム(利潤:知的所有権,認知度:資金および 人的資源の召喚)

●もし情報ロジスティクスが、実際の物理的オントロジーに繋留 点をもたない場合……

もし情報ロジスティクスが、実際の物理的オントロジーに繋留点 をもたない場合は、それは人間の主体(サブジェクト)が、映画『マトリクス・リヴォリューションズ』 のザイオン世界にいるかもしれない「認識」をも たらす

こちらのほうは、リアルにはケーブルに接続されてまったくのゾンビ化しているために、

詳しくは「マトリクス・オントロジー(断片)」にて!

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Copyleft, CC, Mitzub'ixi Quq Chi'j, 1996-2099

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