「カリフォルニア大学バークレー校の経済学者２人が、世界中で生み出された情報量を計算してみたところ、年66%の割合でその総量が増え、新し い情報が生み出されていった。この数字は、2005年のアイポッドの600%という販売数の伸びに比べればたいした数字には見えないかもしれない。しかし そうした突発的な伸びは短期的なもので、何十年も続くものではない（アイポッドの生産は2009年には鈍化した)。情報の増加は少なくとも１世紀の問、驚 異的な率で進んできた。年66%というのは18カ月ごとに2倍になるということで、ムーアの法則と同じだが、それは偶然ではない。5年前には人間は数百エ クサバイトの情報を蓄積していた。それはこの星に住む１人ひとりが、アレクサンドリア図書館の80倍の情報を所有していたことになる。現在ではそれが 320倍に達している」（ケリー 2016:341）。

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文献

• ケリー、ケヴィン『〈インターネット〉の次に来るもの：未来を決める12の法則』服部桂訳、NHK出版、2016年／The inevitable : understanding the 12 technological forces that will shape our future / Kevin Kelly, Viking (2016)
  

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