対象 a
petit objet a
☆ ラカン用語のひとつ
「対 象α、対象( a) 、小文字のa (ρetit a) 、対象a (objet a) 、小文字の対象α(petit objet a) などと書く。1950年代初期には、自分自身に似た想像的他者。1960年代および、その後には、それには少なくとも二つの側面がある。
(1) 〈他者〉の欲望。これは、主体の欲望の原因としての役割を担い、享楽およびその喪失の経験と密接に関係づけられる(たとえば乳房、まなざし、声、糞便、音 素、文字、何でもないようなものなど)。
(2) 現実的なものの領域に位置づけられる、象徴化のプロセスの残余。たとえば、論理的な例外やパラドックス、文字や言語のシニフイアン性。
欲望の対象(対象 a)
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「対象α、対象( a) 、小文字のa (ρetit a) 、対象a (objet a) 、小文字の対象α(petit objet a)
などと書く。1950年代初期には、自分自身に似た想像的他者。1960年代および、その後には、それには少なくとも二つの側面がある。 ・(1) 〈他者〉の欲望。これは、主体の欲望の原因としての役割を担い、享楽およびその喪失の経験と密接に関係づけられる(たとえば乳房、まなざし、声、糞便、音 素、文字、何でもないようなものなど)。(2) 現実的なものの領域に位置づけられる、象徴化のプロセスの残余。たとえば、論理的な例外やパラドックス、文字や言語のシニフイアン性」。 ・欲望の対象(対象 a) |
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「「斜線を引かれた主体」と読む。私(=ブルース・フィン ク)が論じているように、主体には二つの側面がある。 (1)言語のなかに/によって疎外されたものとしての、去勢(=疎外)されたものとしての、「死ん だ」意味の沈着としての主体。ここでの主体は、〈他者〉によって、すなわち象徴的秩序によって侵食されているので、存在を欠いている。 ( 2 )他なるものが「自分自身のもの」になる主体化のプロセスにおいて、二つのシニフイアンの間に走る閃光としての主体」。——この主体は八つ裂きにされたキ リストのようにも理解できるね。 |
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「〈他者〉。これは多くの形式を持つ。たとえば、あらゆるシ ニフイアンの宝庫あるいは貯蔵庫、〈母=他者〉語、要求としての〈他者〉、欲望としての〈他者〉、享楽としての〈他者〉、無意識、神」。 ・欲望は大文字の他者からやってくる。 |
リ ンク
文 献
そ の他の情報
CC
Copyleft, CC, Mitzub'ixi Quq Chi'j, 1996-2099
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