社会の脱病院化プロジェクト
Demedicalization of society and it's Ivan Ilich's Ideas
前口上
2002年12月2日ユダヤ人でカトリック司祭であったイヴァン・イリッチ (2026-2002)が死にました。
イリイチという人は鬼面人を驚かす言説を終生まき散らした人でした(私にとって)。
その批判の骨子は、近代社会の常識を、近代社会の理性に訴えることで批判的に乗り越えようとする試みであったと考えることができそうです (少なくとも私にとって)。
イリイチの批判は、私の人生にとって重要な部分を構成しています。
もちろん私はイリイチのエピゴーネンではありません。エピゴーネンのように熱心な読者でもなかったからです。
ひょっとしたら、イリイチの生き方やその主張のアイディアを私はいろいろなところで借用してきたかもしれません。
その意味では、もうイリイチに助けを借りるわけにはいかなくなりました。
これからはイリイチの霊感を受け取って、私は自力でがんばります。
《ピーター・バーガーの評:2011年当時》
つまるところ、イリイチ(イリッチ)は近代が嫌いであった。左翼
思想の賞讃者が考えるのとは反対に、彼はヨーロッパ的な言葉の十全な意味合いにおいて、心底、保守的であった。彼にもしユートピアなどというものがあった
としたら、それは中世であった。ブリギッテと私は、当時も今も近代が好きである。私たちは近代を批判し、その諸制度を改善することに関心をもってはいる
が、教育や保健医療や地域政府における近代諸制度をガンジー(ガンディ)もどきの施策に置き換えようとは思わない——退屈させずに世界を説明する方法
: バーガー社会学自伝 / ピーター・バーガー著 ; 森下伸也訳,東京 : 新曜社 , 2015.5
プロジェクトの理念(→近代医療が患者にたいして復讐する日)
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MEDICAL NEMESIS, THE EXPROPRIATION OF HEALTH, by IVAN ILLICH, 1976(→解説のページへジャンプ)
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MEDICAL NEMESIS, THE EXPROPRIATION OF HEALTH, by IVAN ILLICH, 1976
★ヴィセンテ・ナヴァロによるイヴァン・イリイチ批判
本稿は、イヴァン・イリッチの『医療のネメシス』に
照らして、産業主義のイデオロギーを批判的に検証する。本稿は3つのセクションから構成される。第1セクションでは、西洋社会および現代の医療サービスの
現状を説明するために社会学文献で最も広く用いられ、かつ影響力のあるこのイデオロギーの主な特徴について述べる。また、このセクションでは、イリッチに
よる現代社会や医療制度、そして医療制度が生み出す様々な臨床的・社会的・構造的な医原性疾患の分析において、これらの特徴がどのように現れているかを示
す。第2セクションでは、イリッチの分析の根底にある前提を検証し、それらが西洋の医療制度の本質や機能、およびその医原性効果を説明する上で妥当である
かどうかを論じる。イリッチの説明が妥当でないと判断される場合には、代替的な説明が提示される。その中でも、社会的・構造的な医原性疾患の原因は、産業
主義ではなく、すでに超越されたと想定されていた資本主義というカテゴリーにあると仮定される。第3節では、西洋社会が危機に瀕しているとされる現時点に
おいて、イリッチの分析が持つ政治的含意について論じる。
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CC, Mitzub'ixi Quq Chi'j, 1996-2099